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北畠雪子さんのダマスク織名古屋帯

ダマスク織というあまり聞きなれない名前の織物。

日本でいうと緞子(どんす)という名前になり、その語源はシリアのダマスカスといわれ、厚手の光沢のあるどっしりとした生地風が特徴です。

北畠雪子 ダマスク織

この織物の作者は北畠雪子さん。実際にお会いした北畠さんは、飾らない自然体でいい意味で力の抜けた方。不勉強な私にも、織り方を図を描いて丁寧に教えて下さいました。

北畠雪子 ダマスク織

以前読んだ写真集の解説にも『ずっと座っていて、くたびれたらお茶碗を洗って、掃除して・・・・・。40年やっています。無理がないから、嫌になりません』と語られているように、北畠さんにとっては織るということは特別なことではなく、日常の一コマなんだろうということも、北畠さんのお話から、感じることができます。

そうそう、この織物の名前『ジャーマンアイリス』は、私自身にとってはあまりなじみのない花ですが、北畠さんにとってはご自宅の庭に咲いていた生活空間の花。

だからこそ、精緻な究極の織にもかかわらず、どこか揺らぎを感じるおおらかさを併せ持っています。

「茶色の花ってめずらしいでしょ。だからこの花をモチーフにして織ってみたの」と語られる姿が印象的でした。

 

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2017.01.14