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佐々木宗一 辻が花展(平成25年6月22日~24日)

佐々木宗一 辻が花展

辻が花というと久保田一竹氏に代表される着物というキャンパスに散りばめられた、とても華やかな辻が花を思い浮かべる方も多いと思います。

しかし、今回ご紹介する佐々木宗一氏の辻が花は大胆な構図に抑えられた色調、すっと引き込まれような不思議な魅力に満ちています。

【佐々木宗一 辻が花展

  • と  き   平成25年6月22日(土)~24日(月)  
  • と こ ろ   かわちや店舗にて

出展品目:訪問着、付下げ、袋帯、名古屋帯、色無地など

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佐々木宗一 辻が花

京都市内から約30分。愛宕山のふもと嵯峨野の静かなやまあいに佐々木氏の工房はあります。この辺一帯は春には桜が咲き乱れ、秋には山々が赤く色づきます。そして、冬には一面の銀世界。四季の移ろいが感じられるこの静かな環境こそが、ものづくりには最適なのだといいます。もともと、白生地問屋の長男として生まれた佐々木氏。友人に誘われてたまたま訪れた展覧会で、辻が花の古代裂をみて『これを自分で作ってみたいと思ったのがきっかけなんだそうです。それから独学でいろいろな技法を学んでいきます。当初は家業と並行して制作していましたが、その後独立。2003年にはその技術が認められ文化庁・京都府の依頼により桃山時代の小袖の再現をされるなど、活動の場を広げられています。

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佐々木氏の作風は古典の復興。辻が花が最も栄えたのは室町時代から江戸時代前半。当時の辻が花にはは複雑な縫い締めや金泊や刺繍などを贅沢の粋が施されています。しかし、突如途絶えてしまい現代に至るまで空白の時代が続きました。そんな失われた時間を埋めていくように、当時の文献をもとに再現していきます。

佐々木宗一

古代柿渋染め辻が花と名付けられたように、地色に柿渋染めを使いその上から絞り、墨書き、染を施すことによってなんとも深い色合いが生まれるのだと佐々木氏はおっしゃられます。柿渋はその名の通り、柿の渋からとった天然染料。色の変化の少ない化学染料に比べて年々変化し深みを増していきます。佐々木宗一

『そう、この染めはずっと生きている』佐々木宗一辻が花

佐々木氏の穏やかな佇まいからは想像できないほどの情熱がこの染めには込められています。

【佐々木宗一 辻が花展

  • と  き   平成25年6月22日(土)~24日(月)  
  • と こ ろ   かわちや店舗にて

出展品目:訪問着、付下げ、袋帯、名古屋帯、色無地など

 

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